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ryo-ji
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  • 元・バングラ協力隊員です。
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うれしかったこと

今日朝起きて,PTIのTraineeが教育実習を行っている学校へ。

いつものように授業を何個か見て,授業後に若造の身で恐縮ながらコメントをさせていただく。
できるだけ,最初は極端に誉めて,そこから問題点へ。指摘するときにも,できるだけ短絡的な結論に至らないように。かといって,相手の集中力は削がないように。なかなか難しいです…聞いてるふりだけってめっちゃ多いし。


そんな中,英語の授業。

全体的に騒がしく,子どもの発言の時間と教師の発問の時間が明確になってない。ということで,その辺を指摘。あと,教具の使い方についても一言。

少し時間はかかったけど,こっちが子どもの発言を減らそうとしているわけではない。というのが伝われば問題なし。


とところが,いつの間にか,彼がアツくなって語り始める。

曰く…

「この国の教育はおかしい。シラバスがなんだ,試験がなんだ。

教科書ばっか教えてどうすんだ!!

この国にはもっと大きな問題があるだろ。

勉強ばかりができたってあまり意味はない。もっと人間として育てるべきだ。

日本やアメリカ,先進国はそういうところを育ててきたんだろ!?」

いや,おまえ最高にアツいよ!!
…なんて思いながらも,ついつい試したくなる一言。

「いや,でもバングラの教員の給料は問題あるしね」
普段ベンガル人が言ってるコメント…

「給料が安い!?

それがなんだ!!

俺たちは自分たちの仕事をしっかりがんばるべきだ!!」



はい。その通りです。参りました。
もちろん,勉強はできてくれなきゃ困るけど,それだけじゃないし,それ以上に伝えるべき事もある。また,教科を勉強しながらも伝えられることはたくさんある。これから活動の中で伝えていこうと思っていることを見事に言われた。
まさか,PTIの中でこんな事を自分から言える人がいるとは思わなかった。
しかも,かなりアツく。ほとんど一方的に。

その後も,いろいろと話して,こっちも気持ちが盛り上がったし,また,本当に嬉しかった。上意下達が二十分に行き届いたこの国の中で,自国の問題点について冷静に考えてくれた。そして,それを訴えてくれたことは奇跡に近いのでは無いだろうか。

そう言えば,試験の問題点を話したときに,「教官の気ままに罰を科すのはマズい」「ベンガル人は,そもそもテストのあるべき姿を知らないんだ」
と冷静な意見をくれたのも彼だった気がする。

残念なのは,もうすぐPTIの課程を終えてしまうこと。ただ,彼とは今後も話していきたいと思う。こういう人が増えてきて,なおかつ実践してくれれば…
インドネシア(行ってきました。今度更新予定)でがっかり来ていた心に新たな希望の光が見えたような気がしました。


そして,自分。いつもバングラの問題点を見るにつけて,日本の現状と日本のこれからとを比べてしまう。自分は,どういう流れにある中でも,もう一度考え直し,自分なりの結論を得られる人でありたいと思う。そして,それを少しでも訴えかけられる人に。

多くの問題を持つバングラデシュ。けど,そこから学ぶことは大きい。
大きさは別にしても,この先日本が行き着きうる問題をいくつか抱えているように思う。少なくとも,僕には日本の可能性体として映っている。


p.s. 僕が留守のうちに,うちのサーが全体に話しているときに興奮して,卒倒(めまい)してしまったそうです。普段の気性からして予期していたことですが,さすがに心配です。サーの健康を含め,PTIに関わる全ての人の幸福のために,サーの心に大きなゆとりが訪れることを期待します。
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